ロシアのウクライナへの侵攻のニュースにとても胸を痛めています。21世紀になったのに、考えを押し通すために武力(暴力)に頼らないといけないなんて…。世界をまとめるための国連や国際法が暴力の前に即効性がない。とても悲しいことです。
政治や経済は私の専門ではないので、それについてはここでは考えを述べることは控えますが、私が今回のウクライナ侵攻で発信できる考えがあるとすると、プーチン大統領が柔道8段と高段位であり、武道の心得を十二分に理解しているはずの人物であるはずなのに…ということです。
私の所属する全日本空手道剛柔会には
「人に打たれず人打たず、事なきを基とするなり」
と、いう教えがあります。
「空手を習っていろんな力をつけても、人を殴ったり、殴られたりするのではなく、何もなく無事に過ごすことが大切である」
と、いう意味です。違う流派には「血気の勇を戒むること」という教えがあったり、空手の形は全て受けで始まっていたりと、
空手で学んだ力を自ら使うことをどの流派でも戒めており、攻め込まれて、どうしても使わざるを得ない時にのみ認められるということです。
空手と柔道、違う競技ではありますが、同じ武道です。きっと、同じような教えがあるはずです。
いろんな背景があっての侵攻であるとは思うのですが、武道の精神を改めて考えて頂き、どうか早く終わるようにと願っています。